SF

凍りのくじら (講談社文庫)

凍りのくじら (講談社文庫)

辻村さん2冊目。読み始めたときは、理帆子にすごく親近感が湧いて、理帆子みたいにちょっと周りをバカにして、冷めた目線で人と接することに共感と憧れ。でも読み進めていくうちに、理帆子の少し・不在な部分がだんだんと違和感。なんでそう考えるの?なんでそういう行動とるの?って思えてきて。でも、そんな理帆子の心の葛藤とか動きがなんだか少しわかる。とりあえず元彼の若尾が気持ち悪すぎる。なんだあいつは。怖すぎる。ドラえもんの絡め方もすごいなあ。こういうお話ってあんまりみたことない。所々、泣けたなあ。このお話は、本当に、SF(少し・不思議)なお話でした。