完璧に化けろ

マスカレード・ホテル

マスカレード・ホテル

ハードカバーは買わないようにしてたんだけど、これは完全にジャケ買いでした。あとタイトルに惹かれて。マスカレードって単語と響きがすごく好き。ホテルを舞台に、果たして東野さんはどんなミステリーを仕掛けてくるのかな、と。本当に、東野さんは間違いないなあ。続きが気になって、この本の厚さでもさくさく読める。山岸尚美のホテルマンとしてのプライドとプロ意識に、ただただすごいと思った。一流ホテルには、こういう人がいるのか。なんだかこれからホテルに行くときは目線が変わるかも。自分はどんな仮面をつけていると思われているんだろう…って思っちゃうなあ。このお話は、不可解な連続殺人事件の真相も気になるところだけど、一流ホテルの、そこで働くホテルマンたちの、様々な葛藤とプライドとお客様に対する一つ一つの対応。それが一番面白かったかなあ。殺人事件よりも、そっちをじっくり見たいって思ってしまう。これ、そのうち映像化するかな?山岸尚美は…深津絵里とか良いね。キャスト考えたいな、じっくり。