一番の現実逃避なのかも知れない。

ここは自分が読んだ本をただ書き留めておくために作ったところだから、本以外のことを書くのはどうかと思ったけど、ここのタイトルを「現実逃避の魔法」にしている限り、このタイトルに付随するような思いは、ここに書き留めておきたいな、と思った。ので、これはまああくまでもひとりごとなんだけど、ちゃんと書いておきたかったから書く。

今日、踊る大捜査線THE MOVIE3を見てきた。公開初日。わたしにとって、この踊るは何て言うのかなあ…とっても大切な存在、って言うか、かっこつけて言っちゃえば、わたしの原点、って言うか。ここまでハマれるドラマってなかったと思うし、時が経ってもこんなに好きでいられる作品って、わたしは踊るだけ。こうやって新しい映画が公開されたり、レジェンドムービーやドラマが新しく公開されると、好きな気持ちがわたしの中にものすごい勢いで戻ってくる。その瞬間に、ああやっぱりわたしはこれが好きなんだなあ、と実感する、毎回。だからやっぱりわたしにとって、この作品は本当に大切な存在なんだと思う。

何よりわたしが中学の頃、飽きもせずずっと「将来の夢は警察官」と言っていたのは、他でもない、踊るの影響。不純な動機かもしれないけど、わたしはドラマで踊るを見て、かっこいいと思って、警察官になりたいと思った。その夢は、高校を卒業するまで変わらなかった。でも専門に入って、その夢を諦めた。と言うか、やめた。現実を知ったからだと思う。きれいに言えば。本心は、わたしなんかが警察官になれるわけないって思ってたんだと思う。わたしの思い描く警察官像は、結局、踊るだから。そんな不純な動機のままで、本当に警察官になれるわけない、なっても現実を見てつまんなくなるだけだって思った。だからもっと、現実的に生きようと思った。だから普通の会社で働いてる。でも、そんなふうな今を生きていても、やっぱり踊るは、わたしにいろんな思いや考えを与えてくれた作品だから。だって、踊るに出てくるセリフで何度も泣いて、頑張ろうって思えて、力が出た。踊るで使われてる曲を聴けば、すぐに映像が浮かんできて、胸の中にふつふつと熱いものが込み上げてくるから。だからわたしにとって、踊る大捜査線という作品は、「好き」っていう言葉なんかじゃ、もう言い表せないほど、大きな存在なんだなあと思う。

今日踊る3の映画を見て、やっぱり踊るって素晴らしいと思った。すごいと思った。すべてのクオリティがすごいと思った。所詮ドラマかもしれない。こんなの現実じゃありえない話で、所詮は人々の幻想なのかも知れない。だけど、それでも、わたしはこの作品の中で生きているすべての人達が大好きだ。尊敬もする。憧れる。こういうふうに、強く生きたい、と思う。

今回の映画のテーマでもある、生きる、ということ。当たり前だけど、難しいこと。それから、青島の中に常にある、信念。そこに、何だか胸がぎゅーっとなった。うまく言えないけど、やっぱり、今回もわたしにとって踊るは、そういう存在だった。