2010-07-02 切なすぎる book 変身 (講談社文庫)作者: 東野圭吾出版社/メーカー: 講談社発売日: 1994/06/06メディア: 文庫購入: 3人 クリック: 64回この商品を含むブログ (315件) を見るちょっと時間かかったけど読み終わったー!やっぱり、東野さん面白い。すごい。どうなっちゃうのか、すごいハラハラしながら読んだ。なんか、この小説は深く考えさせられるというか、心に残る言葉や文章がいっぱいあるなあ、と思った。すごい切なくて、悲しかった。現実には起こりえないことかも知れないけど、もしもこれが自分だったらって考えると、本当に怖いし、悲しい。今までの自分がどんどんなくなって、違う自分になってしまうことの恐怖。ジュンの、足跡のくだりはすごい印象に残る。堂元博士みたいに(笑) だんだん自己が崩壊していく中で、ジュンの意識があるときは愛する恋人のことを「恵」と呼んで、京極の意識に支配されているときは「あの女」って言ってるところが、なんていうかすごい心にズキズキきた。本当に悲しくて切なくて、ドキドキしたお話でした。東野さんって本当、すごいの描くなあ!しみじみ。