これぞ出会いたかった警察小説

ストロベリーナイト (光文社文庫)

ストロベリーナイト (光文社文庫)

警察小説ってやっぱり好きだわ。ほんと大好き(笑)
今回読んだのはこれです。はじめましてです、誉田哲也さん。この本を手に取ったのは、ジャケ買いと帯の宣伝文句「こんな警察小説が読みたかった!」って文字。でもこれは読んで良かった!ほんと、まさに、こんな警察小説が読みたかったって思いましたよ。そのまんまですよ(笑)いやあ面白かったです。面白すぎました。出会えて良かった。あんまり警察小説で女性刑事が主人公ってなかなか出会わないですよね。だからこそ、この主人公・警視庁捜査一課の姫川玲子という刑事がすごく好きになりました。またその玲子を取り巻く周りの刑事たちのキャラが濃すぎる(笑)ああわたしこういう温度っていうかこういう感じ大好きだわーと思いながら読みました(笑)これもなかなか結末が衝撃というか、犯人こいつかよおおお!って感じになって。複雑になっていく事件、証拠、分かってくる事実…もうのめり込んで読みました。途中で出てくる玲子の過去には泣きました。佐田さんの言葉がなあ…ぐっとくる。思わず泣いた。戦おうって決意した玲子の強さが、本当にかっこいいと思った。そして大塚の殉職が衝撃過ぎて読みながら「えええ…!」って声出ちゃったよ(笑)憎たらしいなあって思ってた勝俣も、最後の最後で、ああやっぱりこういう人ってちゃんと真っ直ぐな部分持ってるっていうか、こうなんだよなあって、やられました。勝俣さん好きです。こういうキャラも必要だよね。
ってことで!かなり良かったです。このシリーズは全部読みたいなあ。今のところ文庫では「ソウルケイジ」が出てるみたいだからまずはそこを。また玲子に会いたいです。玲子を取り巻くあのキャラの濃い刑事たちにも会いたい。どんな事件で玲子たちがどんなふうにまた戦ってくれるのか、また見たいなあって思います。
っていうかこれ、ドラマ化すればいいのに!やらないの?何でやらないの?(笑)ドラマ化したら絶対面白いよー。まあキャストにもよるけど。