透明人間なんかじゃない
- 作者: 石田衣良
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 単行本
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- 池袋クリンナップス
- 定年ブルドック
- 非正規レジスタンス
待ってましたあああ!IWGPシリーズ第8弾!これいつ出てたんだろう?この前たまたま本屋行って、新しい本探しをしてたら、発見した!心の中で「おおおお!」って叫びました。ってことで、今日夕方から読み始めて、さっき読み終わりました。どれも良かったです。全部好きです。でも、最後の非正規レジスタンスは、いろいろ考えさせられました。うんうん、そうだよなあって思いながら読んだ。今回も良かったです。わたしこのシリーズがあらゆる本の中で一番好きなんです。一番、現実逃避できる。一番、いろんなことを考えられる。何よりマコトが大好きです。このお話に出てくる人みんな好きだけど。キング・タカシも毎回かっこいいし、サルもさりげなく出てきて良い味出してくれるし。依頼人(マコト的にはトラブルメーカー達なのかも知れないけど)も、毎回心に残る人達ばっかりで。読んですっきりするし、涙ほろりな話もあるし。この本の魅力って、一番はマコトの語り口調じゃないかなあと、今日思いました。もちろんこのお話たちは全部フィクションだけど、でもそうじゃない部分もたくさんある。マコトが話の中でこっち側に語りかけてくる感じが、わたしはたまらなく好きだったりします。
今回のこの「非正規レジスタンス」の3番目のお話、定年ブルドックの中の一行。「あわてて成長する必要なんか誰にもない。そう思うと日々安らかな気分ですごせるだろ?」この一行、何度も何度も読み返してしまいました。自分的に、今この言葉をかけてくれた運命に感謝したい。このたった一行で、涙出ました。だから、マコトの言葉って好き。だから、このシリーズって好き。石田衣良さん、本当に尊敬します。第9弾も心待ちにしてます!