殺戮

悪の教典 下 (文春文庫)

悪の教典 下 (文春文庫)

やっと読み終わった。ただただすごい。ひたすらすごい。下巻はとりあえずものすごい人が死ぬ。その描写がとても残酷で淡々としすぎてて、だんだんよく分からなくなってくる。上巻からじっくりと、蓮実の黒い部分や良い教師っぷりをじわじわ味わっていくと、下巻のスピード感がハンパない。ハスミン怖すぎるよ…。でもね、不思議なものでね、そんなハスミンのことをなんだか嫌いになり切れなくてね…。途中、ちょっと応援しちゃったりもするしね。うまくやれよ、と。三池監督が巻末で言っている、一日も早い社会復帰を望むっていうの、なんかすごい分かる。なんていうか、やっぱりハスミンに少しでも触れた人は、ハスミンの虜になっちゃうのかなあ。恐ろしい。お話に出てくるそれぞれのキャラクター設定もしっかりしてるし、それぞれに感情移入できる。読了後、なんとも言えない爽快感ともやもやした気持ちが残りました。面白い。貴志さんすごい。映画も絶対見たい。そうそう、モリタートってどんな?と思ってTouTubeで聞いたけど、ハスミンほんと、怖すぎるって。