負けない

PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパーク<10>

PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパーク<10>

いやあ…ついに10巻目ですか。あっという間だなあ、もうそんなに出てたんだねえ。びっくり。今回もね、もうほんとに、良かったです、どのお話も。もーほんとIWGPシリーズ大好き。あいしてる。それしか言えない。最後の、この10巻のタイトルにもなってる「プライド」ってお話がやっぱり一番残ったなあ。ちょっと泣いたなあ。マコトもタカシも池袋も、相変わらずで、何にも変わってなくてそのままで。でもなんかやっぱり時は経ってるから少しずつ何かしらの変化があったり。いつもこのIWGPシリーズ読むと、この世界の中にどっぷり引き込まれて、入っちゃうんだよね。池袋を歩いていれば、そこにはマコトがいて、タカシがいて、そのへんの路上にはGボーイズがいて。毎日小さな、些細な事件や出来事が起こっていて。IWGPの世界は、現実にあるんだって思っちゃう。なんて言うのかなあ…なんて言えばいいのかなあ。この世界観に引き込まれちゃう感じは、うまく言葉であらわせない。読み終わったあとにいつも思うのは、わたしはこのシリーズが大好きだってこと。このお話の一番最後、「負けるな、明日は必ずやってくる」って一文。心が震えた。一瞬、この10作目で終わっちゃうんじゃないかって思ってたんだけど、また会おうって、最後にマコトが言ってくれてるから、終わりなんかじゃない、また会えるんだって思った。
IWGPコンプリートガイド

IWGPコンプリートガイド

で、同時発売されてたこれも読んだ。この中でも石田衣良さんは終わりじゃないって言ってるから安心した。このコンプリートガイド良いね。ファンにはたまらないね。何度も読み返したくなるね。
今までのIWGPの全エピ解説を読んだんだけど、全部ちゃんと読んできてるのに、あらすじ読んでも、こんなのあったっけ?とか、この人誰だっけ?何だっけ?ってお話が結構あることに気付いた。小説を読むってのは、そういうことなのかも知れないけど、あんまり覚えてなかったから、また1作目から全部読み返したいなあと思う。
IWGPほんとに好き。また近いうちにマコトたちに会えることを楽しみにしながら、首を長ーくして待つとしよう。