必ず二回読みたくなるっていう謳い文句の意味が分かったとき、ああやられたなあと思って悔しくなりました。こういう、本でしか出来ないトリックを使って、読者の目を欺くようなことを仕掛けてくるお話は、大好きです。そしてまんまと引っかかる自分に腹が立つ（笑）。思い込みって、本当に、怖いんだなあと。出てくる物や人が古くて、わたしには時代背景がよく分からなくて、それもまんまと騙された原因なのかも。読み終わってからも、しばらく意味が分からなくて、
ブクログのみんなのレビュー見ても意味が分からなくて、最終的に解説サイトを見てやっと理解するっていう。ああそういうことか…ってなったときの脱力感ね。すさまじいね。確かにさ、途中途中でちょっとした違和感はあったんだよね。あれ？みたいな感じの軽い違和感。でもきっとまあそういうことなんだろうな、とか自分がスルーしちゃっただけかな、とか適当に流してしまった結果なんだな、これが（笑）。最後の二行読んで、「誰だよおまえ！！」と声を出して盛大に突っ込んでしまいました。そして
乾くるみさんが男性だということにも驚かされ。こっちも思い込みですよ…ダメだね、もっと頭を柔らかくしないと。乾さんの作品、いろいろ読んでみたいです。
