終わりが見えてきた

疑装―刑事・鳴沢了 (中公文庫)

疑装―刑事・鳴沢了 (中公文庫)

鳴沢さん9作目。なんだか、悲しいお話だったなあ。子ども絡みのお話で、尚且つ虐待とかそんなお話は、ほんといやだ。現実にも起こっているようなことだから、本当に嫌になる。こういう題材でお話を広げていくのは、作者としてもきついんじゃないかなあと読みながら思いました。本当に、このお話の中で亡くなった二人の子どもが、かわいそうで、切なくて、つらかった。それにしても、藤田さんとのコンビ良い!また藤田さんが登場してきて最初びっくりしたよ。あれ?まだ八王子にいるの?と。わたし的に、山口美鈴がもっと出てくる感じなのかと思ったら、そうでもなかった。鳴沢さんの新たな恋仲か…と疑ってたけど、そんなことにもならず。もう優美のことなんて忘れて美鈴にしちゃいなよ!と思う。冴はもう無理そうだな…。この二人の関係、複雑すぎるわ。そしてそして、こんな終わり方するの、今回が初めてだよね…?なんだか、次巻が最後なんだと実感する。やだなあ。でも早く読みたい。ここまで読んできて、やっぱり鳴沢さんはかっこいいと思うし、だんだん成長して、少しずつ丸くなってきてる鳴沢さん、かっこいい。好きです、付き合ってください。(笑)