初めてちゃんと読みました、本多さんのお話。あらすじ的にはすごく面白そうだなあ、惹かれるなあと思ってたのですが、読んでみると、所々、うーん？って思うところがあった。何て言うんだろう…腑に落ちないっていうか。例えば、同じ題材で
重松清さんが書いたら、わたしはすごく納得すると思うの。人の、死に対する恐怖とか、家族への愛とか、そういうものをきっと綺麗に書いてくれると思うの。人は、人生の終わりに誰を想い、何を願うのかって、すごく壮大で重たくて深いテーマなんだけど、わたし的にはちょっとそのへんに物足りなさを感じました。もっと、深く書いて欲しかったなあなんて。でも、この主人公の神田と森野の関係は、なんか好き。
